ごあいさつ
国産博多和うなぎ推進協議会からのごあいさつ
博多から、世界の食卓へ。
博多は、古くから日本とアジア、そして世界を結んできたまちです。
海の向こうから新しい文化を受け入れ、日本の感性で磨き、やがて博多ならではの食文化として育ててきました。
いま、私たちはこの博多から、世界へ届けたい新しい食文化を育てようとしています。
その名は、「国産 博多和うなぎ」。
これは、昔から存在していた伝統の名前ではありません。
日本のうなぎ文化を未来へつなぎ、福岡から世界へ届けるために、これから多くの人とともに育てていく、新しい地域ブランドです。
福岡の先人の精神を、次の時代へ
福岡には、新しく生み出した価値を自分たちだけで囲い込むのではなく、人へ伝え、地域へ広げ、皆で一つの文化に育ててきた先人たちがいます。
一人だけが成功するのではなく、つくる人が増え、売る人が増え、伝える人が増えることで、地域全体が豊かになっていく。
互いに競い合いながら技術を高め、同時に力を合わせながら市場を育てていく。
私たちは、その「福岡の先人の精神」を受け継ぎたいと考えています。
過去の名物をまねるのではありません。
先人たちが大切にしてきた、独占するのではなく地域で育てるという志を、これからの時代に合った形で受け継ぎ、次の世代へ渡していく。
国産 博多和うなぎは、その志から始まる新しい挑戦です。
日本で育て、福岡で磨き、博多から世界へ
うなぎは、日本で長く愛されてきた食材です。
職人が一尾ずつ状態を見極め、丁寧に捌き、蒸し、焼き、たれを重ねる。
その技術と味わいには、日本人が大切にしてきた繊細さと、食べる人への心遣いが込められています。
しかし、日本のうなぎ文化を未来へ残すためには、昔と同じことを続けるだけでは足りません。
安定した生産、確かな品質管理、養殖履歴の確認、食品としての安全性、資源への配慮。
そして、異なる国や文化を持つ人にも、安心して選んでもらえる商品づくりが必要です。
国産 博多和うなぎは、日本国内で育てられたうなぎを、福岡の生産者、加工事業者、料理人、販売者がそれぞれの技術で磨き、博多から国内外へ届ける取り組みです。
「博多産」という意味ではありません。
博多で新しい価値を生み出し、福岡の食文化として育て、世界へ発信する。
その志を表す名前です。
「和」に込めた三つの意味
私たちが「博多和うなぎ」と名付けた「和」には、三つの意味があります。
一つ目は、日本の「和」。
うなぎを育てる技術、素材を生かす調理、丁寧なものづくり。日本が培ってきた食文化を、次の世代へつないでいきます。
二つ目は、調和の「和」。
水、環境、生産者、料理人、地域、そして食べる人。どれか一つだけが豊かになるのではなく、関わるすべてが調和し、持続できる仕組みを目指します。
三つ目は、人の輪を表す「和」。
一社だけで名称や利益を独占するのではなく、基準を満たす生産者、加工会社、飲食店、販売店が参加し、それぞれの技術と個性を生かしながら、ブランド全体を育てていきます。
競争しながらも、同じ志でつながる。
その輪が福岡から日本へ、日本から世界へ広がっていくことを願っています。
一人では、つくることのできないブランド
この挑戦は、一人の力だけでは成し遂げられません。
一社だけの力で、世界に根付く地域ブランドをつくることもできません。
- うなぎを大切に育てる生産者。
- 確かな技術で商品に仕上げる加工事業者。
- 新しい味と食べ方を生み出す料理人。
- 商品を必要な場所へ届ける流通・販売事業者。
- 安全性や生産技術を支える研究者と専門家。
- 地域の産業を支える行政、財界、金融機関。
- 福岡の魅力を国内外へ伝える観光、交通、宿泊、メディアの皆さま。
- そして、商品を選び、食べ、その魅力を誰かに伝えてくださるお客様。
その一人ひとりの力が集まって、初めて新しい食文化が生まれます。
私たちだけで完成させるブランドではありません。
皆さまの知識、経験、技術、信用、そして福岡への思いが必要です。
それぞれができることで参加し、互いの違いを生かしながら、一つの大きな目的へ向かって力を合わせる。
その集まった力こそが、国産 博多和うなぎを福岡から世界へ届ける原動力になります。
守るのは、名前ではなく信頼
私たちが守りたいのは、名前を独占する権利ではありません。
「国産 博多和うなぎ」と表示された商品なら、安心して選べる。
その信頼です。
- どこで育てられたのか。
- どのような生産者が、どのような環境で育てたのか。
- どのように加工されたのか。
- 安全性は確認されているのか。
- 表示されている内容に偽りはないか。
生産履歴と品質基準を明確にし、基準を満たした商品を認定することで、消費者に見える仕組みをつくります。
参加する企業が増えても、品質への責任は薄めない。
事業が大きくなっても、誠実さを失わない。
それが、国産 博多和うなぎの約束です。
一つの味に決めない
国産 博多和うなぎは、一つの味や、一つの焼き方だけを正解にはしません。
- 香ばしく焼き上げる蒲焼。
- うなぎ本来の味を楽しむ白焼。
- 職人による炭火焼。
- 地域の食材を生かした料理。
- 海外の食文化と出会う新しい一皿。
品質と安全性に共通の基準を持ちながら、料理人や企業の自由な発想を尊重します。
同じブランドの中から、さまざまな商品と料理が生まれる。
その多様性が、国産 博多和うなぎを一時的な流行ではなく、長く愛される食文化へ育てていきます。
世界の人と、同じ食卓を囲むために
世界には、それぞれの国、宗教、文化、食習慣があります。
私たちは、日本の食べ方を一方的に押しつけるのではなく、相手の文化を理解し、尊重しながら届けていきます。
- 原材料や調味料の情報を明確にする。
- 安全性と生産履歴を分かりやすく伝える。
- 必要に応じて、宗教や食習慣に配慮した商品を開発する。
- 現地の料理人とともに、新しい食べ方を考える。
日本のうなぎ文化を守りながら、世界の食文化とも調和する。
それも「和」という名前に込めた使命です。
ハラールだけのブランドではありません
国産 博多和うなぎは、ムスリムの方だけを対象としたブランドではありません。
宗教や国籍、文化を問わず、日本のうなぎ文化を世界の人々に安心して楽しんでいただくことを目指す地域ブランドです。
ハラールへの対応は、その目的を実現するための大切な取り組みの一つです。
しかし、「国産 博多和うなぎ」という名称が付いたすべての商品、店舗、施設、原材料、調味料、製造工程が、自動的にハラール認証を受けているという意味ではありません。
ハラール認証の対象となるのは、認証機関による確認を受け、証明書に記載された商品、施設、原材料、製造工程および有効期間に限られます。
認証を取得した商品については、その対象範囲を正確かつ分かりやすく表示します。
認証を取得していない商品や店舗について、ハラールであると誤解されるような表示は行いません。
すべての人に同じ商品を求めるのではなく、それぞれの文化や食習慣に合った、信頼できる選択肢を用意する。
その積み重ねによって、宗教や文化の違いを越えて、世界の人々と同じ食卓を囲めるブランドを目指します。
私たちがつくるのは、商品だけではない
目指すのは、うなぎを一時的に売ることではありません。
福岡に新しい産業を生み、生産者を育て、料理人の技術を未来へ残し、新しい雇用と交流をつくることです。
そして、いつの日か福岡を訪れた人が、
「福岡に来たら、博多和うなぎを食べたい」
そう言ってくれる文化をつくることです。
特定の一社に依存せず、志を受け継ぐ人がいる限り、ブランドは残る。
世代を越え、地域を越え、国境を越えて育っていく。
それが、私たちの目指す地域ブランドです。
伝統は、最初から伝統だったわけではない
どのような名物にも、最初の一歩がありました。
誰かが考え、誰かがつくり、誰かが食べ、そのおいしさを別の誰かに伝える。
その小さな積み重ねが、やがて地域の文化となり、次の世代に受け継がれていきます。
国産 博多和うなぎも、いま、その最初の一歩を踏み出します。
まだ完成された伝統ではありません。
だからこそ、これから出会う生産者、料理人、企業、地域の人々、そして世界中のお客様と一緒に育てていくことができます。
この挑戦は、私たちだけでは完成しません。
福岡の先人の精神を受け継ぎ、新しい食文化を次の世代へ残していくために、皆さまの力が必要です。
- つくる人。
- 届ける人。
- 伝える人。
- 支える人。
- そして、食べる人。
一人ひとりの思いと行動が、やがて福岡の新しい伝統になります。
- 日本で育てる。
- 福岡で磨く。
- 博多から届ける。
- 世界と分かち合う。
皆さまとともに育てる、新しい伝統。
その物語は、ここから始まります。
国産 博多和うなぎ
日本の心を、博多から世界の食卓へ。
HAKATA WA UNAGI
Raised in Japan. Refined in Fukuoka. Shared with the world.
国産博多和うなぎ推進協議会
Japan Hakata Wa Unagi Promotion Council